
2.パーソナル・コンピューター時代を迎えて、巷にはデザインが氾濫しています。グラフィック・ソフトも素晴らしい発展を見せ、誰でも簡単なロゴマークぐらいは製作可能なご時世ではあります。
アナログ時代とは違って、ある種の基本的デザインから多数のデザインを派生させることも簡単にできますし、ある点を打つにしても、気合を入れて決める必要もないし、いとも簡単に修正可能で非常に便利になりました。コンピューターはいわば現代における「筆」であって、それほど遠い昔でもないのに皆もう忘れてしまったに違いない、「カラス口」や「ロットリング」の次元からデザインの可能性を急激に高めたことはいうまでもありません。ですから、コンピューターという科学技術の魔法の筆を重宝に思いこそすれ否定するつもりは毛頭ないのですが、その便利さのあまりに忘れ去られた「或る物」。・・・私は、それにこだわりたいと思っているのです。 |